伊豆下田の散歩日記。
下田の海辺を散歩してきました。そこに広がる景色は、夏、海、島、釣り、温泉。あの大人気ゲーム「ぼくのなつやすみ」を彷彿する世界が待っていました。
大人は子どもに、子どもは大人になる時間
歴史に触れたら、下田港へ
静岡県の伊豆半島の先端、下田市をぶらり散歩中です。了仙寺・黒船ミュージアム・旧澤村邸を訪れ、日本開国の歴史に触れたところで、ペリーロードを通り海辺に行ってみることにします。港町ですからね、海に出ないとね。
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下田の黒船ミュージアムへGO|ペリー来航の地で日本開国の歴史に触れる
ペリー艦隊来航記念碑
今年の静岡は暑いです。ペリーロードを歩いただけで汗が止まりません。旧澤村邸でひと休憩してから、さらに東へ向かいます。海沿いは日陰がなくホント暑い。歩いてすぐに見えてくるのが、下田港とペリーさん。それと、アメリカ海軍から寄贈された錨。

黒船ミュージアムにあったような鬼の形相のペリーさんとは大違いで、イケメンでした。ただ、ペリーさん、この下田を出発してから4年後に亡くなっちゃったんですよね。日米条約締結という大役を果たし、『日本遠征記』を書き上げた後に天国へ。さらに、アメリカはその後南北戦争に突入してしまい、極東アジアなんてそれどころじゃないっーて感じに。ちょっと残念。とは言え、ペリーさんの日本開国の業績が偉大であることはかわりません。開国の歴史は、異文化交流の歴史。この記念碑の横には、ブッシュ大統領から贈られたメッセージが刻まれたプレートと、日米友好の灯が焚かれていました。

伊豆下田港へ
ペリーさんの記念碑でほとんどの方はUターンするのですが、今回はさらに東へ、東へ。道端に、貸客船「あぜりあ丸」のプロペラが。2014年までの26年間、下田市と伊豆諸島を結んできた客船。港っぽくていいですね。プロペラを過ぎると次の目的地が見えてきます。


ふたこぶラクダの犬走島
陸地から下田湾に向けて長い防波堤が伸びています。昭和41年に完成した鵜島防波堤で、長さはおよそ350mと長いです。ここは地元の方の釣りの名所らしく、とても賑わっていました。どのバケツにもお魚さんが入っていたので、結構釣れるみたいですね。

海の上に伸びる防波堤の先にあるのが、下田港の真ん中に浮かぶ犬走島です。犬が走る島だなんて不思議な名前ですが、どうやら昔、島にイヌワシが棲んでいたのが由来だそうです。そう犬ではなく鳥。しかし、防波堤と陸続きで行ける小島なんて、これはテンションがあがります!

この島がまたユニークで、ふたこぶラクダのような形で、さらに、ど真ん中がポッカリ開いていて向こう側に行けるようになっています。なんだろう、この下田港の"冒険している感"。青い空に、透明度の高い海。港の真ん中までつながる防波堤に、その先には秘密基地のようなふたこぶ小島。こんなに海が身近に感じる町もそうそうないと思います。小学校の頃に、近所にこんな秘密基地のようなスポットがあったら、テンション上がりっぱなしだろうなぁ。


このトンネルを抜けると、下田港を180°ぐるりと一望できる絶景スポットが待っていますよ。
海の近くでも温泉あり
歩き疲れたら行きたくなるのが、温泉です。ペリーロードの近くにあるのが、天然温泉の昭和湯。地元の漁師さん向けの温泉ですが、海水浴客の方も立ち寄る人気温泉です。友達と釣りをして全力で遊んだ後に、温泉に入れたらもう最高だろうなぁ。

なぜか思い出す夏休みの記憶
夏休みは、大人は子どもに、子どもは大人になる時間なんて言われます。下田港は初めて来ましたが、海や空を見ると、小さいころの夏休みの思い出が蘇ってきました。私は、夏は必ず家族全員で鈍行列車に乗り、おじいちゃんおばあちゃんの家へ。ボックス席の窓側が自分の指定席でした。車窓からは大きな入道雲の下に、青々とした田園風景。家についたら、家族全員でどこかのBBQ会場へ。食べ終わったら、妹と一緒に近くの川辺にダッシュ!水が冷たくとても気持ちがいい・・。その当時の記憶を今でも鮮明に覚えています。下田で生まれたら、朝早くに起きて朝ごはんをガッツリ食べて、友達と犬走島の秘密基地で集合して、防波堤で釣り三昧。その後に、チャリで下田港の探検に行き、疲れたみんなで温泉、帰ったら母親のおいしいごはんの匂いがしつつも、体力が尽きて和室で海風にあたりながら、うとうとと夢の中へ。なんて感じでしょうか。いいなぁ。絵日記のネタには困らないですね。うん、リアルぼくのなつやすみ。

犬走島
・名称 :犬走島(いぬばしじま)
・住所 :〒415-0023 静岡県下田市三丁目
・アクセス:伊豆急下田駅から徒歩20分
まとめ
下田港を散歩してきました。ペリー艦隊来航記念碑で皆さんUターンしますが、さらにその先、海まで足を運んでみると、そこには、海の真ん中まで陸続きで行ける犬走島がありました。海に、島に、釣りに、温泉にと、小さい頃に憧れた"夏休みの要素"がここにはつまっています。過去の楽しい記憶がよみがえる、素敵な情景が下田港には広がっていました。

伊豆下田の観光スポットまとめ
夏、海、小島、釣り、温泉。日本開国の歴史ある港町は、あの大人気ゲーム「ぼくのなつやすみ」を彷彿する世界が広がっていました。伊豆下田の観光スポットは、こちらにまとめてあります。旅先の参考にお使いください。
【総集編】伊豆下田の観光スポットまとめ|ぼくのなつやすみの世界
