富士山かぐや姫ミュージアムで、日本最古の物語「竹取物語」を学ぶ

富士山かぐや姫ミュージアム

静岡県富士市にある「富士山かぐや姫ミュージアム」へ行ってきました。かぐや姫と言えば、お爺さんが竹の中で見つけた女の子です。月に帰るお姫様です。それくらいしか覚えていませんが、そのかぐや姫専用のミュージアムをご紹介します。

かぐや姫と富士山の伝承を学ぶ歴史ミュージアム

広見公園ふるさと村歴史ゾーン

場所は静岡県富士市の広見公園にあります。「公園」と表記されていますが、一般的な遊具などがある公園のイメージとは違い、とても広大敷地を有する多目的複合施設といった感じです。敷地にはバラ園や彫刻の森、多目的広場などの緑豊かなゾーンがあり、その奥には古墳時代の竪穴住居や、800年前の屋敷などが再現されている「ふるさと村ゾーン」があります。

富士山かぐや姫ミュージアム

「富士山かぐや姫ミュージアム」はその公園の南東の一角にある施設です。施設へのアクセスは、新東名高速道路の新富士ICと東名高速の富士ICの中間に位置していますので抜群にいいです。駐車場は無料です。そして何故か入館料も無料です。

日本最古の物語、竹取物語

昔ばなしでは「竹取物語」という名前で紹介されていることの方が多いかもしれませんね。いざ思い出そうとしてもなかなかストーリーが思い出せないので、まんが日本昔ばなしより、以下引用。

竹取りのお爺さんが山で竹をとっていると、一本の竹が金色に光っているのを見かけた。その竹を切ってみると中に小さな女の子が座っていた。おじいさんはこれは神様からの授かりものに違いないと言って、家に連れて帰り、かぐや姫と名付けて育てることにした。

その日からお爺さんが山へ竹を取りに行くといつも金色に輝く竹があり、その中にはたくさんの黄金があり、おじいさんはお金持ちになった。三ヶ月ほどでかぐや姫は美しい娘に成長した。その噂は広まり、結婚の申し込みが殺到したが、かぐや姫は無理な注文をして諦めさせようとした。

やがて十五夜が近づくと、かぐや姫はおじいさんに、自分は月の都の者で、八月十五夜に月から迎えがやって来るとうち明けた。お爺さんは十五夜の日にたくさんの侍を雇ってかぐや姫を守ろうとした。しかし月の使者がやってくると侍達は全く動けなくなってしまった。かぐや姫はお爺さんに命の袋を渡して別れを告げ、月の使者とともに月の都へと帰っていった。お爺さんはかぐや姫からもらった命の薬を、「おまえがいないのに長生きしてもしかたがない」と言って火の中にくべてしまった。

まんが日本昔ばなし

まとめると、竹から女の子が産まれて、超絶美人な女性になって、超モテモテで、帝も一目惚れして求婚するんだけれどもダメで、お姫様は本当は月の人で誰も止めらず月に帰っちゃうお話。

富士山かぐや姫ミュージアム

結局は「かわいいは正義」ってやつかよ。女は見た目かよ。1000年経ってもこの価値観かよ。などなどツッコミを入れたくなりますが、まずは物語の復習ができたところでミュージアムに入ります。

展示品は興味深い品々がたくさん

館内はこんな感じです。昔ばなしの専用ミュージアムだから規模も展示品もそれほどないと思っていましたが、そんなことは全くないです。とても立派な施設でびっくりです。

富士山かぐや姫ミュージアム

先ほどの竹取物語のあらすじも、凝ったCG映像を交えて紹介しています。それに紐づく各種文献も展示されている力の入れようです。竹取物語をなめていました。すみません。

富士山かぐや姫ミュージアム

富士山の南麓を舞台としたかぐや姫の伝承

富士山の由来 ※所説あり

なんで富士市にかぐや姫ミュージアムが?と思いましたが、竹取物語の後半に富士山にかかわる記述があるみたいですね。

かぐや姫が車に乗って月に昇ってしまった後のお話。所説ありますが、まずは一般的なお話から。

帝は手紙を読みひどく深く悲しみ、何も食べず詩歌管弦もしなかった。大臣や上達部を呼び「どの山が天に近いか」と尋ねると、ある人が駿河の国にあるという山だと言うのを聞き「会うことも無いので、こぼれ落ちる涙に浮かんでいるようなわが身にとって、不死の薬が何になろう」と詠み、かぐや姫からの不死の薬と手紙を、壺も添えて使者に渡し、つきの岩笠という人を召して、それらを駿河国にある日本で一番高い山で焼くように命じた。

その由緒を謹んで受け、「士(つわもの)らを大勢連れて、不死薬を焼きに山へ登った」ことから、その山を「ふじの山」と名づけた。その煙は今も雲の中に立ち昇っていると言い伝えられている。

竹取物語
富士山かぐや姫ミュージアム

かぐや姫が帝にプレゼントした不死薬の薬も、かぐや姫がいないなら要らないってことで、駿河国の日本一番高い山=ふじさんで燃やした。そこから、不死=ふじ=富士山、もしくは士が富む山=富士山という説です。帝は案外ピュアハートだな。

帝と結ばれるハッピーエンドストーリー

ただ、このミュージアムで紹介されているストーリーは少し異なります。まず、かぐや姫は最後に月に帰るのではなく富士山に登って消えていくというストーリーになっています。

かぐや姫を后にと望んだ帝は、姫が富士山に登ったと聞き、はるばる駿河国へやって来て、おじいさんの案内で藤さんに登りました。富士山の頂でかぐや姫との対面を果たした帝は、とても喜び、かぐや姫とともに暮らしたいと望みました。そして、2人で富士山の頂上、釈迦岳のほら穴へと入って行ったのです。

ミュージアムの展示より抜粋
富士山かぐや姫ミュージアム

日本の昔ばなしって誰も幸せにならないバッドエンドな作品が多いので、せっかくならハッピーエンドがいいですね。まぁ、日本最古の物語ですからね、伝承されていく間に改編がされますので※所説ありってやつですね。様々な解釈があれど、昔ばなしも振り返ってみると結構興味深いものです。

信仰の山・富士の姿

竹取物語のストーリーはともあれ、地元の方にとって富士山が特別な存在・対象であることは変わりません。展示品からも、信仰の山・富士山の姿が地元の視点から詳細に紹介されていました。

富士山かぐや姫ミュージアム

漁師の方と富士山のつながりなど、富士山と共に歩んできた人びとの営みを初めて知ることができました。

富士山かぐや姫ミュージアム

この他にも特別展示や、学芸員さんによる展示紹介もあります。時間が合わずほんの少しだけ見ましたが、学芸員さんのトークショーもなかなか面白いですよ。時間が合えばぜひ。

富士山かぐや姫ミュージアム

・名称  :富士山かぐや姫ミュージアム
・住所  :〒417-0061 静岡県富士市伝法66-2
・電話番号:0545-21-3380
・開館時間:9:00~17:00(夏期)9:00~16:30(冬期)
・休館日 :月曜日、祝日の翌日、年末年始
・入館料 :無料
・駐車場 :あり。無料。
・HP    :[公式]富士山かぐや姫ミュージアム

まとめ

世界で唯一のかぐや姫専用ミュージアムの「富士山かぐや姫ミュージアム」に行ってきました。館内はとても奇麗で展示の仕方もCGあり影絵ありと大変工夫がされていました。前半はかぐや姫に、後半は富士山と共に歩んできた人びとの歴史や文化に焦点を当てたつくりになっています。想像以上に濃いミュージアムで面白かったですよ。富士市に来られた方は足を運んでみてください。

今夜はお月様を眺めてみようかな。

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