コツを掴めば簡単、一眼レフカメラで、花を綺麗に撮影するコツをご紹介します。
Nikonの一眼レフカメラを買って、半年が経ちました。少しずつですが、ステキな写真を撮影するコツ、テクニックが分かってきました。まだまだ初心者ですが、自分なりに気づいたノウハウを皆さんと共有するべく、撮影ノウハウをまとめてみたいと思います。
一眼レフカメラで、花をキレイに撮影するコツ
撮り方一つで全く違う写真に、基本は花に近づくこと
まずは近所の公園に咲いている花を撮影してみます。何も考えずにパシャリ。

キレイな花が咲いていますが、花と花の感覚が開いており寂しい印象になっています。また、花の向こうには民家が入り込み、また花の下の方には土が見え、素敵な写真とは言えません。全く同じ場所、時間、カメラで少し工夫をしていきましょう。
① 花と同じ視線までしゃがみ、花に近づいて撮影しよう
先ほどの撮影位置から花にグイっと近づいて撮影すること、こんな感じになります。

ポイントは、できる限り花に近づくです。最初の写真は立ったままの視点で撮影しましたが、こちらの写真は、花に近づくために、花と同じ高さまでしゃがんで撮影しています。これだけで、背景の民家や土が絵から消え、また、花と花のすき間が減り、寂しい印象が和らぎました。花を撮影する際は、土はなるべく映さないことも大切です。さらに、前後のお花がボケて、一眼レフカメラらしい絵になりました。
② F値はできるだけ小さく、空の余白も利用しよう
さらに花に近づいて、カメラの設定を変えて撮影すると、こうなります。

2枚目の写真も悪くないのですが、主役がどれだかわからないごちゃごちゃした印象でした。そこで主役となる一輪を選び、F値をできるだけ小さくし、主役以外の花や背景をボカしました。さらに、主役の花が咲いている方向に空などの余白を作ることで、ごちゃごちゃ感の無いスッキリした絵になりました。
③ 露出補正を変えて、明るくふんわりな絵にしよう
2枚目の写真から、露出補正を変えて全体を明るくすると、こうなります。

2枚目の写真と全く同じ構図ですが、露出補正をプラス側に補正して、全体を明るく、白っぽくしました。補正量は怖がらずに+2くらい上げてもいいと思います。色が淡くなり、ふんわりした絵になるので、花の撮影では露出補正をプラスは鉄板だと思います。
3枚を並べてみました。ちょっとした構図やカメラの設定の違いで、ガラリと雰囲気を変えることができました。
別の花で、撮影のコツを復習してみる
それでは、隣でキレイに咲いている別のお花で、撮影のコツを復習します。
① できる限り花に近づく
対角線構図にしました。花に近づき、土をなるべく絵に入れないように気を付けます。

② 花の中心にピントを合わせる
花の中心、めしべにピントを合わせます。F値を小さく望遠側で撮影し、主役以外の花や背景をボカします。

③ 花の咲いている方向に余白を作る
咲いている方向に空などの余白を作ります。

④ 露出補正をプラスに補正し、明るくする
明るく、ふんわりした印象に近づけます。

完成です。明るくふんわりした写真になりました。
まとめ
一眼レフカメラの初心者でも、簡単に花を綺麗に撮影するコツをまとめてみました。
花の撮影のコツは
- できる限り花に近づく
- 土はなるべく絵に入れない
- 花の中心にピントを合わせる
- F値を小さくし、主役以外の花や背景をボカす
- 咲いている方向に空などの余白を作る
- 露出補正をプラスに補正し、明るくする
以下の2枚の写真は、撮影する場所も、時間帯も、カメラ機材も、撮影する対象のお花も、全て同じです。しかし、ちょっとしたコツで、全く違う雰囲気の作品に仕上げることができました。一つ一つのコツはとても簡単なモノばかりです。花を撮影する際には、是非トライしてみてください。
先輩方が撮影した美しい写真と、自分で撮影した写真を見比べて、その違いを考えトライ&エラーを繰り返しながら、得られたコツをまとめてみました。もちろん、写真に正解はありません。ただ、自分の思い描く写真が撮れない時に、これらの撮影テクニックが、その問題解決に役に立つとしたら、これ以上嬉しいことはありません。これからも自分なりに理解したコツ、うまくいったコツを皆さんと共有していこうと思います。
少しでも皆さんのカメラライフに、お役に立てれば幸いです。
一眼レフカメラをもっともっと楽しもう
一眼レフカメラの入門機、Nikon D5500でカメラライフを楽しんでいます。一眼レフカメラの撮影テクニックや撮影後の編集テクニックなど、カメラに関する記事を記載しています。こちらにまとめてありますので、よろしければご参考にご覧ください。