旧国鉄、清水港線の三保駅跡を尋ねる|静態保存されたディーゼル車にノスタルジーを感じる

三保駅跡ディーゼル車

廃線となった旧国鉄清水港線の、三保駅跡を訪れました。

清水港には「三保ふれあい広場」という、どこにでもあるような市民公園があります。この公園の奥には、昔使われていたディーゼル機関車が静かに佇んでいます。

旧国鉄時代の歴史を垣間見る三保駅跡とディーゼル機関車

三保駅跡地の「三保ふれあい広場」

長崎、神戸とともに日本三大美港の一つに数えられているのが清水港です。この清水港には、旧国鉄時代、静岡県清水市の清水駅と三保駅とを結ぶ鉄道路線、清水港線がありました。1984年に廃線となりましたが、ここ「三保ふれあい公園」では、その面影を垣間見ることができます。

三保駅跡ディーゼル車

休日なのに誰一人いません。この公園の奥の方に少し歩くと見えてきます。こちらが旧三保駅のプラットホームです。草木に囲まれていますが、ホーム跡であることがわかります。

この三保駅は、1944年に開業し、日本軽金属(株)清水工場から蒲原工場や新潟工場へアルミナ(酸化アルミニウム)を輸送していました。1984年の清水港線の廃止とともに、この駅の歴史も終わりました。今はその跡地が、公園として利用されています。このホーム跡の隣には、その当時使用されていた小型ディーゼル機関車と、タンク車が保存されています。

三保駅跡ディーゼル車

静態保存されている、ディーゼル機関車

このディーゼル機関車は、旧国鉄時代に、貨物車輛の牽引・入替用として使用していたものです。日本車輛製造(株)が製造した機関車で、1970年に製造されました。半世紀近く前のモノで、雨ざらしですが、綺麗に原型をとどめています。

三保駅跡ディーゼル車

この時代の工業製品のデザインは直線で構成さるので、とても機能美を感じます。デザインを構成している全ての線に、面に意味がある、そして余白を恐れない。すばらしいデザインです。今の自動車デザインのような面も線もゴチャゴチャした感じや、騒がしさもありません。

三保駅跡ディーゼル車

この潔いデザイン。最高です。時代を超えた本質的な美を感じます。viva!! symmetrical design!!

三保駅跡ディーゼル車

清水港線を走り続けた、アルミナタンク車

ディーゼル機関車の後ろに接続されているのが、アルミナ専用タンク車です。日本軽金属(株)と日本車輛製造(株)が共同開発したもので、1959年から1967年まで製造された33両の内のひとつです。清水港線が廃止になる時まで使用されていました。アルミニウム合金製の車体が鈍く輝いています。未塗装だからこそ実現できる美しさです。

三保駅跡ディーゼル車 三保駅跡ディーゼル車

歴史を紡ぐモニュメント

全てには始まりがあり、終わりがある。路線にも始発があり、終着がある。時代が変わればニーズも変わります。貨物輸送が衰退し、廃線となりバスに転換され、役割を終える。それでも、その歴史を全て無かったことするのではなく、たとえ線路の一部とディーゼル機関車の1両だけでも、このようにモニュメントとして残すことは、その土地の文化や歴史を視覚的に残すために、とても良いことだと思います。

三保駅跡ディーゼル車

時代を超えて保存されるモノを生み出したエンジニアは、技術者冥利に尽きるでしょうね。

三保駅跡ディーゼル車

旧国鉄、清水港線の三保駅跡

・名称  :三保ふれあい広場
・住所  :〒424-0901 静岡県静岡市清水区三保3562
・駐車場 :なし

まとめ

旧国鉄、清水港線の三保駅跡を訪れました。今は「三保ふれあい広場」という市民公園になっていますが、公園の片隅には、三保駅のホーム跡が、そして廃線直前まで活躍していたディーゼル機関車とタンク車が静態保存されていました。今は亡き清水港線の歴史に少しだけ触れることができました。この三保駅跡近くには、富士山が美しく見える「三保の松原」があります。帰りにこちらにも立ち寄って、廃線のノスタルジーに浸かってみはいかがでしょうか。

三保駅跡のディーゼル車

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