贅の限りを尽くして建てた熱海を代表する豪華な別荘に行ってきました。前半です。
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建物も内装も豪華で優美、熱海を代表する名邸を散策
サンビーチから徒歩10分
海運王の内田信也と、鉄道王の根津嘉一郎により建てられた名邸、起雲閣に遊びに行ってきました。贅の限りを尽くすに尽くして建てた豪華な別荘は、建物も内装もすべてが芸術品でした。熱海の指定有形文化財であり、三大別荘で唯一一般公開されている起雲閣をご紹介します。

熱海は平らな土地が少ないので駐車場が狭い施設が多いですが、ここはしっかり確保されていて助かります。伊豆山神社を車で行った時は、めちゃめちゃ大変だったよ。熱海駅から向かった場合、起雲閣の入り口を通過して右折です。
別荘のレベルじゃない、日本美、中国美、英国美を感じ取れる文化的遺産
鉄道王が建設した豪華な別荘
さっそく中に入っていきます。別荘として建てられたって説明だけど、もう別荘というレベルじゃない。とくにかく広い。海運王と言われた内田信也氏が別邸として建設し、その後、鉄道王の根津が拡張したそうですが、大正・昭和の人口が爆発的に増加した日本景気チートタイムで、海運、鉄道のトップが作ったって言うんだから、そりゃもう日本を代表する富豪な訳で。全体像がこれ。

全体像の下から、時計回りにご紹介します。
海運王が建てた日本建築へGO
まずは入り口入ってすぐ、日本の伝統的な建築美を感じることのできる麒麟(きりん)に向かいます。

ガラスの先には広い庭園が。和室を囲むように作られる廊下って結構好き。

珍しい群青色の壁の廊下を通ると座敷が見えてきます。

個性的な座敷です。政界・財界で活躍し、海運王とも呼ばれた内田信也により1919年に建てられました。目立つ群青色の壁は、『加賀の青漆喰』と呼ばれる石川県加賀地方の伝統的な技法を取り入れたそうです。こんな色に囲まれた座敷は見たいことがない。

座敷は、床の間や付書院まわり、欄間など、比較的地味で簡素なつくりといえます。しかし、高くとられた天井や格式のある座敷に用いられる二段の長押、座敷を取り囲む畳廊下と随所に用いられた「四方柾」の柱、また、ここから望むダイナミックな庭園の風景は、今では見ることが少なくなった贅沢な空間です。(施設の説明文より)
地味ではないと思うけど・・。歴史的価値の高い建物から庭園を眺めることができます。贅沢な時間の過ごし方。この部屋は何畳だろうかと目で数え始めた自分は間違いなく庶民です。ここでは説明員の方から非常に丁寧な説明をして頂きました。

鉄道王が建てた洋館へGO
先ほどの和の雰囲気から一変、隣の建物は根津嘉一郎により建てられた洋館です。眩しいくらいステンドグラスや床のタイルがお出迎えです。

床のタイルも、装飾も雰囲気がオシャレでいい。


天井から光が注ぎ込み、キラキラと光ります。ちなみに、このサンルームは、NHK連続テレビ「花子とアン」のロケ地として使われました。

中国美な玉姫と、英国美な玉渓
ステンドグラスを抜けると、玉姫の間と呼ばれる部屋につきます。ザ洋館って感じでGOOD。

日本の神社や寺に見られる建築的特徴や中国的装飾、アールデコが彩る"玉姫"(パンフレットより)
隣が玉渓の間と呼ばれる空間です。ここでも説明員の方から貴重はお話を聞かせて頂きました。とてもサービスがいい。この部屋の建築を職人に依頼する際に、お金はいくらかかってもいいと指示したそうです。一度言ってみたいもんだ。

中世英国のチューダー様式を用い"床の間"的な空間やサンスクリット語の装飾をあしらった"玉渓"が独特の雰囲気を放っています。(パンフレットより)
起雲閣の散策、前半終了
ここで前半終了です。日本の伝統的な美を感じ取れる和館、中国風、英国風の装飾で飾られた洋館と、それぞれの建物が個性的でした。その中を散策すると、その時代に迷い込んだ気分になれます。
後半では、太宰治・志賀直哉・谷崎潤一郎、そしてテルマエ・ロマエが登場します。後半はこちらです↓↓
交通アクセス
・起雲閣(きうんかく)
・〒413-0022 静岡県熱海市昭和町4-2
・JR熱海駅より徒歩20分
JR熱海駅より相の原団地・笹良ヶ台循環行きバス→起雲閣前バス停で下車
施設
・開館時間 午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
・休館日 水曜日、12月26日〜30日
・入館料 大人510円、高校生・中学生300円、小学校以下 無料
・駐車場 あり。

熱海の観光スポットまとめ
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